自毛植毛と人工植毛の間にある決定的な差、違いは?

植毛手術の種類には大きく「自毛植毛」と「人工(毛)植毛」の二種類の方法があります。

 

自毛植毛

自毛植毛は名前の通り自分の毛髪(自毛)を移植します。
自毛には限りがあるため、全体的に薄くなっている場合などは自毛での植毛が向いていない可能性があります。

 

人工植毛

人工植毛はポリエステルなどの合成繊維で作られた人工毛を使い、頭皮に植え込んでいく方法です。
自毛とは違い、数に限りがないため、頭頂部や前頭部以外の広範囲で自毛では補いきれない薄毛の場合でも対応が可能です。

 

違いは?

このようにそれぞれの植毛方法だけを見れば無限に移植可能な人工植毛が魅力的に感じるかもしれませんが、人工植毛はメリット以上にデメリットが大きいのがネックです。

 

自毛植毛はいわば髪の毛の移動です。移動した先に正しく生着すれば通常の髪の毛同様に毎日少しずつ成長し、伸びては抜け、生え変わります。自毛はこの伸びる際にもただ髪が伸びるだけでなく、毛の根元に溜まってしまう皮脂や垢、ほこりといった汚れを一緒に押し出す働きも兼ねています。

 

しかし人工植毛は合成繊維を移植するわけなので本来身体には存在しないものを頭皮に埋め込む形となります。人体とは絶対に(100%)生着することはありません。そのため、人工毛が伸びることはありません。髪が伸びないわけなので毛穴に汚れが溜まりやすく細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

 

人間の身体の免疫システムが人工毛は異物と判断するため、排除しようとした結果抜けやすくなってしまいます。植毛後はすぐに毛が生え揃った状態になりますが、せっかく植毛をした部位も少しずつ抜けていくので、1年後には半分以下の人工毛しか残らないと言われています。

 

つまり、人工毛植毛の場合、結果的に1〜2年のペースで植毛を繰り返さなければ生え揃った状態を維持できません。

 

そして人工毛は抜けやすいため、人工移植では人工毛を頭皮の深部まで差し込んで固定します。すると切れ毛などが起こった時には、頭皮の深部に根元が残った状態になり、取り出すのも困難な状態になってしまいます。

 

また、切れ毛により頭皮に残ってしまった人工毛が細菌に感染すると、頭皮が炎症を起こしてしまうこともあります。炎症を起こしてしまうと化膿する場合もあり、元々生えていた自毛も抜けてしまうということも起こり得ます。

 

このように人工毛は生着しないのが最大のデメリットであり、メリット以上にデメリットが大きいためおすすめできる方法ではありません。

 

費用など価格的なことを言えば自毛植毛よりも圧倒的に安いですが、デメリットが大きすぎます。

 

では人工植毛は誰が行うのか?

例えば、自毛植毛は移植後いわゆる初期脱毛とも言うべき一度抜け落ちる過程を歩むため、生え揃うまでに半年程度の時間を要します。そのため、すぐに植毛の結果を得たい方には不向きとも言えます。

 

人工毛植毛は、植毛が終わった瞬間から毛髪が生え揃っている状態になります。

 

また人工植毛は、メスを使用して毛を採取することが無いため通院は必要ありません。自毛植毛の場合、後頭部の髪の毛を頭皮ごと採取するため、一度に多くの髪の毛の採取を行うと傷が目立ってしまい、後頭部の髪が不自然になってしまうので人によっては一度に移植できる髪の毛の量にも制限があります。

 

人工植毛でしたらそのような制限は無く、髪の毛の長さも自由に決めることができます。そのため、通院が面倒な方や時間に余裕のない方は人工植毛を選択される場合もあります。

 

ただし、どちらにしてもまだ移植できる自毛がある人は自毛植毛を行うべきであり、人工植毛は自毛植毛もできなくなってしまったAGAが進行した方の髪の毛を戻す最後の手段のようなものです。そのため、人工植毛は自毛植毛を行えない全体的に薄毛が進行した方の取るべき対策と言えます。